コロナウイルスは、おもに、飛沫感染と接触感染により伝播すると考えられています。
飛沫感染は、感染した人の咳・くしゃみ・つば・鼻水など飛沫(とびちったしぶき)の中に含まれているウイルスを口や鼻から吸い込むことにより感染します。
フェースシールドを用いることで、飛沫をブロックすることが可能となります。
もう一つの感染経路は接触感染です。ウイルスが付着した手指で鼻や口や目に触れることで、粘膜などを通じてウイルスが体内に入り感染することです。
人は、無意識のうちに、顔を触ります。1時間に20回程度、3分に1回程度は触っていると報告されています。
フェースシールドを用いると、顔を無意識に触ることができなくなり、この経路を断つことが可能となります。
フェースシールドを正しく使えば、コロナから自分の身を守ることができます。
現在、市中でマスクがほとんど手に入りませんが、医療機関にもマスクの入荷は全く予定が立たない状態が続いています。
このまま入荷できない状態が続けば当院のマスクも底をつくかもしれません。医療をする上でどうしても患者さんとは接する必要があり、濃厚接触者にならないためにはサージカルマスクは必要です。
マスクが底をついたときに備えてフェースシールドを準備しようと注文をかけたところ、フェースシールドもマスクと同様。売り切れ状態で入荷の予定もたっていないとのことでした。うーん、困ったなーということで、使えるかどうかは別にして作ってみようと作ってみました。
DAIKIに行き、一番軽く安いヘルメットと透明のビニールテープを購入(ヘルメット1,298円、ビニールテープ63円)
クリアファイルをヘルメットに仮固定。
首を動かしても肩に当たらない範囲でクリアファイルをカットし、出来上がり。
印象としては、結構使えそうです。真夏は暑そうなので、両サイドをもう少し切る必要があるかもしれません。
目もブロックしますし、飛沫もブロックできるので、手作りマスクでも十分だと思います。
ただ、間違いなく言えるのは、職員にも患者さんにも笑われそうです。笑われるだけなら良いけど、風評被害が出るかもしれません。
使わずに済むことを祈るのみです。
薬師如来像;像高は台座、光背を含めて142cm、材料は樟、寄木造り。
頼んでいた「薬師如来」が出来上がり、1月31日に当院に搬入しました。作者は「川谷昌巳」父親です。
薬師如来について;薬師本願功徳経では、薬師如来は東方浄瑠璃世界(瑠璃光浄土とも称される)の教主で、菩薩の時に12の大願を発し、この世門における衆生の疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去し、衣食などを満足せしめ、かつ仏行を行じては無上菩提の妙果を証らしめんと誓い仏と成ったと説かれる。瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされている。無明の病を直す法薬を与える医薬の仏として、如来には珍しく現世利益信仰を集める(Wikipedia)。
寄木造りについて;頭体の主要部を二つ以上の材から組み立てる技法。一木造は内刳りを施してもやはり干割れが起こしやすく、像の主要部を一材から木取りするのにどうしても巨木が必要になるが、一つの像を幾つかのブロックに分け、その一つ一つを別材から木取りし、積み木を並べるように組むことで、特に太く大きい木材を使わなくても巨像を造り易くなる。また、干割れの原因となる木心部を取り除いて木取りするのも簡単であり、更に内刳りも各材の広い矧ぎ面から十分に刳ることができ、分業が容易、など長所が多い。寄木造は10世紀後半頃から始まったと見られ、六波羅蜜寺の薬師如来坐像が今知られる最初の例である。11世紀に入るとより合理化・洗練され、特に定朝以降、丈六仏のような巨像の制作に盛んに用いられた。代表的な物に東大寺南大門金剛力士像などがある(Wikipedia)。
作者(父親)に聞いたところでは、仏像が大まかに出来上がった段階で薄ノミを接着面に打ち込み像を分解し、内部をくりぬくそうです。像が軽くなり、干割れにも強くなります。さらに像内部からの細工が可能となります。この薬師如来像も目は内部からガラスを当てる方法が用いられています。薄ノミを当てた部位は少しくぼみますが、水に漬けることで元にもどるそうです。その後乾かして再接着する方法で造られています。
当院での仏像設置は、病気平癒を祈願したものです。宗教的な目的ではありませんので、開眼法要などの仏事は行っておりません。ただし、材料となった木はお寺のそばに生えていた樟で、「念仏を聞いて育った木」だそうです。仏像を彫るにはもってこいの材料だったかもしれません。漆を塗っていますが、樟独特の芳香がかすかにします。
像は待合のあまり目立たない場所に設置しています。職員控室に続く通路の車椅子置き場の上になります。お寺ではなく医療機関ですから、興味のある方のみ見ていただくために、ちょうど良い場所と考えています。
広見轟(とどろ)の甌穴(おうけつ)群を紹介した町の看板には以下の説明がある。
広見轟の甌穴群は南予地方では数少ない甌穴群の一つで、大小300個余りが轟橋の下流に幅80m、長さ200mにわたって分布している。大きさは盃大から直径2mのものまであり、形も円形、楕円形、二重火山形など多種多様である。
甌穴は、川底の岩盤が流水や砂礫によって浸食され凸凹を生じたもので、更に浸食が進むと4m以上の深渕を生じることもある。
広見轟の甌穴群は数千年を経て現在の様な風光明媚の地形を形成したもので、春の川ツツジ、夏の飛鮎の躍動など私達に美しい名勝を提供している。(甌穴の別名;ポットホール、カメ穴)
平成18年1月 鬼北町教育委員会
F30号