9月15日に、AED講習を行いました。松山市消防局中央消防署北条支署より日野林さんにお越しいただき、ユーモアを交えて楽しく講習をしていただきました。
CPR(心肺蘇生)の中で、「見て、聞いて、感じて」という過程がありましたが、緊急事態の中で、一般の方で判断が難しいのではないかと思っていましたが、見て判断するにだけに変更がありました。また、人工呼吸を2回行ってから胸骨圧迫を行うことになっていたのが、すぐに胸骨圧迫を行うように変更されました。いずれも胸骨圧迫をなるべく早く行うことを優先した結果だと思われます。回数は100回/分以上、圧迫の強さは5cm以上胸骨が沈むまで。「早く、強く、絶え間なく」行うことがより強調されていました。
本年4月に超音波診断装置(日立 HI VISION Avius)を購入し、診療に用いています。
超音波は内科や婦人科ではなくてはならない検査機器です。
整形外科でも乳幼児の股関節脱臼や脊椎手術の際等に用いていましたが、X-pのように普及したものではありませんでした。
整形外科で必要とされる浅いところを見るプローブは昔は随分高価だった記憶がありますが、価格が下がり、かつ性能が向上し、現在では整形外科診療に不可欠な診療機器になりつつあります。
実際に使ってみて、あたりまえではありますが、X-pでは見えない軟部組織が良く見えます。決定的な違いは動かしながら見えることです。また放射線被爆も当然ありません。
異物;X-pで見えない異物が確認できます。木の枝などが刺さり感染しているが、異物が残留しているかどうか不明な時、確信して皮膚切開を加えることができます。
筋・腱断裂;アキレス腱断裂で足関節の底屈で断端同士がどの程度接するかが見えます。治療法の選択に役立ちます。
その他の腱についても断端の位置を確認できますし、ばね指の肥厚腱鞘の範囲や肥厚腱の範囲、さらにばね現象そのものも確認できます。伸筋腱脱臼なども脱臼過程を確認できます。
腫瘍(腫瘤);MRIのような解像力はありませんが、液体が溜まっているかどうか、また血流の有無(ドップラー)を確認できます。穿刺を施行するかどうか迷うことがありますが、安心して行うことができます。
その他にも肩関節の診断など外来診療でエコーが有用なケースはたくさんあります。
2011年2月3日より、太陽光発電を開始しました。
一般社団法人新エネルギー導入促進協議会と松山市の援助をいただき、太陽光発電パネルの設置を行い、2月3日より発電を開始しました。
当院に設置してあるものは、10kWのパネルで、一般家庭用に設置される3kWのもので消費電力の2/3をまかなうとのことなので、一般家庭のおおよそ2軒分の消費電力を発電していることになります。
お金の話で恐縮ですが、導入に当たっては大事なことです。電気代の計算は複雑ですが、一般家庭の電気代を12万円/年として、おおよそ24万円。上記援助があれば、十分20年間では採算がとれます。
何より、屋根の上に乗っけておくだけで、ほったらかしで発電しているのはすごく愉快です。
CO2削減効果があるとのことで、それではパネルを作るのに発生するCO2はどうかと調べてみると、1~2年でその分は取り戻すそうです。つまりそれ以降はCO2削減に貢献するとのことです。全く実感のわかない数字ですが、当院のもので、ポリタンク(18ℓ)155個分/年、森林面積で約1万平方メートルの環境貢献があるそうです。
太陽光発電は電気を使用していないときでも発電しますから、余った分は売電になります。売電が増えると電力会社は困るのではと思われますが、うまくできてます。電気代が上がるそうです。需要が増えることでパネルが安くなる。電気代が上がることで、節電や太陽光パネルを設置する方向へ導く、等で今後はどんどん設置する方向へ進むと思われます。まさに「環業革命」です。悪いことではなさそうです。
リビング松山(地域生活情報誌)より投稿依頼があり、拙文を投稿しました。
「お年寄りの腰痛」に関するものです。
以下「リビング松山」の許可を得て、掲載いたします。
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などのテーマで更新してまいります。