- Common cases
- よくある症例
質問3(大腿骨頚部骨折):85歳、女性です。施設に入所されていますが、室内で転倒しているところを発見されました。歩かれていた方ですが、自力で立ち上がることもできなくなりましたとの訴えで、車椅子に乗り受診された。
回答3
高齢者が転倒し、起立不能になっている場合、大腿骨近位部の骨折を疑います。
股関節を動かす(特に内外旋)と痛みを訴えるのが特徴的で、レントゲン撮影施行し診断します。
この方の場合、転倒前は歩行もされていたとのことで、手術的治療が適応となります。
また、重要なこととして、この骨折をおこす人は骨粗鬆症のために骨折した場合が多いため、引き続いて反対の大腿骨近位部や脊椎などを骨折することが少なくありません。骨粗鬆症の治療を行い、さらなる骨折の予防を行う必要があります。