Common cases
よくある症例

2025.02.13

質問3(いわゆる野球肩): 16歳、男性です。野球部でピッチャーをしています。ボールを投げる右肩が痛くなり、満足に投球ができなくなりました。

回答3

 

いわゆる野球肩で、日常生活には支障はないが投球動作で痛みがあり、思うようなボールが投げられなくなります。
まずは、肩の腱板(4つあります)の筋力を評価し、肩の動く範囲をチェックします。筋肉疲労や痛みのために悪い方の肩の力が落ちていることが多いです。

お薬や投球動作を避けることで元の状態に戻る場合は問題ありませんが、そうでない場合にはMRI撮影し、病態を詳しく調べることもあります。
また、投球フォームの悪さが関与している場合もあり、理学療法士によるフォームのチェックも非常に重要です。

股関節が硬いと肩に負担がかかるため、肩のみならず全身のチェックとオーダーメイドのリハビリが有効です。
質問の方より若い成長期には、骨端線が残っているので、弱い骨端線にヒビが入って骨端線が広がることがあります(リトルリーグ肩)。

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