- Common cases
- よくある症例
質問9(腰痛予防): 65歳、女性です。40~50際頃より、腰痛があり困っています。症状に波はありますが、ほぼ慢性的に腰痛があります。腰痛が生じないようにすることは難しいかもしれませんが、その頻度を減らしたり、程度を減らすためにはどうすれば良いでしょうか?
回答9
この年齢では圧迫骨折を繰り返していることは考えにくく、危険な腰痛や下肢症状を伴う神経を圧迫しているような腰痛は除外して考えます。
脱力して、体に変な力を入れることなく、まっすぐに立つことは可能でしょうか?さらに、楽に歩行は可能でしょうか?また、日常生活で要求されるような前かがみやしゃがみ込み、背伸びなどが痛みなくスムーズに可能でしょうか?
おそらくこの方は、上記が難しくなっていると思います。一言でいえば、上記が楽にスムーズに格好よくできるようになれば腰痛は起こりにくくなります。それは無理と思われるかもしれません。確かに高齢になれば筋力が落ち、関節の柔軟性も失われていきます。腰も曲がり姿勢も悪くなっているかもしれません。
しかしながら、年齢を重ねても気長に筋力アップやストレッチをコツコツ行うことでかなり改善されることが証明されています。腰を反らす運動を毎日行うだけで腰痛の発生率が下がるとの報告もあります。
股関節の可動域制限など、他の部位が関与していることもあり、できれば理学療法士の指導を受けて自分の身体を理解して運動することが理想です。
無理なら腰痛体操や筋トレ、ストレッチ、有酸素運動などバランスよく行い、上記基本動作がスムーズになるよう、腰痛発生の予防に努めましょう。