理学療法士(PT)5名と、作業療法士(OT)1名が常勤で勤務し、『運動器リハビリテーション(Ⅰ)』、『脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅱ)』の施設基準を取得しています。
脊椎・脊髄疾患、肩や膝などの関節疾患、スポーツ障害、骨折などの外傷、発育期の小児疾患など、運動器疾患全般を対象とします。
個々の病態を適切に判断し、専門的知識と技術を有するPT、OTによる個別療法に加え、機器を用いての物理療法も行います(2019年7月記)。
当院に置いてある主なリハビリ機器を紹介します。

リハビリ設備紹介

高気圧酸素治療器
高圧酸素療法治療器内を1.3気圧に加圧し、高気圧下で高濃度酸素を吸引することで、組織が酸素を効率よく利用できます。弱った組織の回復を促し、疲労回復や新陳代謝の改善などに効果を発揮します。怪我や骨折の早期回復にも効果があるといわれています。
中周波治療器
国際特許を持ち、厚生労働省で認可された機器です。手足のしびれ、痛み、骨粗鬆症、冷え症の方などに適応があります。しびれに対しては、温熱と電気のふたつの刺激を用いて知覚神経・交感神経を同時に和らげて治療します。
干渉電流型低周波治療器
整形外科における電気治療を代表する機器です。周波数の異なる波を干渉させあい、抵抗感少なく筋肉を収縮させたり、痛みを緩和させる効果が期待できます。深部まで心地よい刺激が届きます。
低周波治療器
東洋医学の鍼治療の応用で、鍼を使わずに同等の刺激・効果が期待できる治療法です。整形外科の電気治療を代表する機器です。電気刺激が心地よく深部まで届き、除痛効果が期待できます。
赤外線治療器
体の中まで深く浸透する近赤外線をポイント照射。鍼療法と温灸療法の利点を再現し、痛みがなく、振動や音もほとんどないやさしい赤外線治療器です。
超音波治療器
超音波による温熱効果、組織修復効果が期待できます。慢性疾患のみならず、打撲や捻挫などの急性期疾患の治療に用いられます。また、低出力で用いた場合には骨癒合促進作用があることも判っています。
パラフィン浴装置(上肢用)
50度程度では液体状態で、室温だと固形化するパラフィン(ロウ)を使った温熱療法で、身体に直接接触してあたためる点が特徴となっています。
疼痛を和らげ、皮膚に潤いを与えます。
温浴療法用装置
手足をお湯につけ、治療部位に渦流を当てることで
循環の促進・疼痛緩和、筋のリラクゼーション等が期待できる治療法です。
湿式ホットパック装置
あたためたパックをタオルで包み、患部に当てます。古くからある温熱治療方法のひとつで、痛みの軽減、代謝の促進、血行促進などを目的とします。電気に弱い方・使用できない方にも向いています。
自動間欠牽引装置
膝と股関節を曲げた姿勢は、腰背部の筋をリラックスさせた理想的な姿勢です。ベッドはゆっくり自動的に倒れ、治療が終わると自動的に起き上がります。頚部の牽引装置もあります。
ウォーターマッサージベッド
水を張ったベッドに横になり、水圧による全身マッサージを行います。血行の改善により、筋肉のコリをほぐし、リラックス効果が得られます。
エアーマッサージ器
血液、リンパ液等の循環促進、マッサージ効果が得られます。
下肢のむくみや疲労感をおもちの方などに治療効果が
あります。

検査機器の紹介

超音波診断装置
描出不能な軟部を観察することができます。またドップラー機能を用いて血流を観察することができます。軟部腫瘍、腱断裂、異物、筋挫傷(いわゆる肉離れ)、等に有効な診断機器です。
骨塩量測定装置
骨粗しょう症に起因する脊椎の圧迫骨折や大腿骨頚部骨折は寝たきりの原因となるため、この部位の骨塩量を測定することが重要となります。腰椎や股関節の骨塩量を高精度で測定可能な機器です。
血圧脈波検査装置
下肢の動脈の狭窄・閉塞の評価、血圧に依存しない動脈固有の硬さ(血管年齢)を評価することができます。
高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病の診断、治療効果の判定などに使用されます。
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